月経前のさまざまな症状、緩和方法や周りができるサポートとは?

 

こんにちは。カラダシルプロジェクト運営事務局のサキコ@クリニック勤務です。

多くの女性を悩ますPMS(月経前症候群)。前回はPMSピル以外での方法で、PMSをラクにする方法をお伝えしました。

今回は、受診の目安や、周りにPMSで悩む方がいる場合どうすればよいのかをお伝えしますね!

 

受診の目安

毎月やってくるPMS、我慢して乗り切っている人も多いのでは?

「PMSの症状を感じて気になる・改善したい」と思ったら、その時点で産婦人科を受診してください!「これくらい、病気じゃないから」と放置せず、少しでも辛いな、自分はこの痛みで損しているな、などと思うようであれば、産婦人科で相談してみましょう※1。

PMSは毎月起きる可能性のあるもの。通いやすい、自宅や勤務地の近くにある産婦人科で相談するとよいでしょう。そのときは、いつ、どんな症状がでたのか等を記録しておくと、相談もしやすくなりますよ※2。

 

パートナーがPMSで悩んでいたら

パートナーがPMSで悩んでいるのであれば、月経周期をある程度把握しておくとよいかもしれません。月経は一般的に約1ヶ月の間隔で起こる子宮内膜からの出血のこと※3。そしてPMSの症状は、月経が始まる3~10日ほど前からやってきます※4。

月経周期を把握しておくことで、「そろそろデリケートな時期がくるな」というタイミングがわかり、イライラや憂鬱、身体的なつらさといった症状にも一緒に対処することができるかも。

会社の同僚など、そこまでプライバシーに踏み込めるような関係ではない場合、常に「もしかしたらPMSかも?」と思って気遣うくらいの心がけもひとつの手かもしれませんね。

また、実は、PMSの症状がある場合でも「何もしていない」方がなんと6割以上も※1!

そのため、周りのサポートとしては、「医療機関を受診すると、症状が改善されることもあるらしいよ」といった声かけも効果的かもしれません

働く女性の健康応援サイト 女性就業支援全国展開事業 事務局(厚生労働省委託事業)よりミナケア作成

 

監修:

宋美玄先生 産婦人科医、医学博士

2001年、大阪大学医学部卒、川崎医科大学講師、ロンドン大学病院(胎児超音波部門)留学を経て、2010年から国内で産婦人科医として勤務。

主な著書に、「産科女医からの大切なお願い:妊娠・出産の心得 11か条」(無双舎)、「女医が教える本当に気持ちのいいセックス」(ブックマン社)などがある。

参考資料:

※1 月経について正しく知り、適切な対処をしよう! はたらく女性の健康応援サイト 厚生労働省

※2 月経前症候群(PMS) 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ

※3 月経について教えて下さい。 公益社団法人日本産婦人科医会

※4 月経前症候群(premenstrual syndrome : PMS) 公益社団法人日本産婦人科学会